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感染対策

病原体別感染対策

ノロウイルス

主な感染経路

経口感染、接触感染飛沫感染空気感染(塵埃感染)

潜伏期間

24~48時間

症状

嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、発熱 等

エンベロープの有無

無(ノンエンベロープウイルス)

特徴

  • 感染症法の分類:「感染性胃腸炎」五類感染症(定点把握疾患)
  • 汚染された二枚貝の生食や汚染された手指や環境面を介して感染する。
  • 特に冬季に多いが、1年を通して発生し、幅広い年齢層で胃腸炎を起こす。
  • 症状消失後も3~7日間ほどは患者便中にウイルスが排出されるため、二次感染にも注意が必要。
  • ノンエンベロープウイルスであり、消毒薬抵抗性が高い(消毒薬が効きにくい)。

感染対策のポイント

  • 糞便や吐物中には大量のウイルスが存在し、感染源となりうるため、その処理には十分注意する必要がある。時間が経っても、汚染された床や手袋などには、感染力のあるウイルスが残っている可能性があるため、確実に処理を行う。
  • 吐物処理の際は、必要な個人防護具を着用する(使い捨てマスク、手袋、ガウン等)。また、十分に換気を行う。
  • 食事中、食器が嘔吐物で汚れた場合、厨房に持ち込まないために事前に処理を行う。
  • 消毒に使用する次亜塩素酸ナトリウムは、対象物によっては色落ちしたり、使用できない素材があるため、注意する。

手指衛生

石けんと流水による手洗い

環境や器具の消毒

吐物処理

糞便・吐物等の有機物を除去後、次亜塩素酸ナトリウム(0.1%(1,000ppm))で浸すように床を拭き取り、その後水拭きする。
使用したペーパータオル等はビニール袋に入れ、袋内の廃棄物が十分浸る量の次亜塩素酸ナトリウム液を入れ、密閉して廃棄する。

リネン類

熱水消毒(80℃、10分以上浸漬)
次亜塩素酸ナトリウム(0.1%(1,000ppm)、30分以上浸漬)

食器

蓋付き容器に作製した次亜塩素酸ナトリウム液(0.02%(200ppm))に入れ、下膳時に取り出して厨房へ下げる。

注意したい福祉現場

すべての福祉施設、家庭

ノロウイルスは「ノンエンベロープウイルス」

ノンエンベロープウイルスは、その構造上、アルコール消毒剤が一般的に効きにくい傾向にあります。 そのため、ノンエンベロープウイルスを含む、幅広い微生物に効果が期待できる消毒剤、環境衛生用品を選びましょう。

ノンエンベロープウイルス感染対策はこちら

オムツ交換などは、常に意識を!
便や吐物をはじめ、湿性生体物質を扱う際は、「感染の可能性があるものとして対応する」のが標準予防策の考え方じゃ。
オムツ交換などの作業時は、「感染症が流行しているから・・・」ではなく、「感染の可能性があるものを取り扱うから」という意識で、日常的に確実な処理を心がけよう。

 

厚生労働省. ノロウイルスに関するQ&A(最終改訂:令和3年11月19日), https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html#01, (参照 2022-02-10)
厚生労働省_老健局:介護現場における感染対策の手引き 第2版. 令和3年3月, p.16-18.128-132.
・大久保憲・尾家重治・金光敬二 編集. 〔2020年版〕消毒と滅菌のガイドライン, へるす出版, 2020, p.108-109.

ノロウイルスについて、情報誌『健康すまいる』のバックナンバーで、解説しています。
●健康すまいる vol,25(2022)
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