MENU

感染対策

過去の常識=現在の非常識!?

個人防護具は使い捨て

使用後の個人防護具*は飛沫や血液、汚物等の湿性生体物質や病原体で汚染されている可能性があります。ディスポーザブル(使い捨て)とし、適切なタイミングで交換することで自分自身を守り、交差汚染や環境表面の汚染拡大を防止する必要があります。
*個人防護具(PPE:personal protective equipment)は、飛沫や血液、汚物等の湿性生体物質や病原体が身体に付着するのを防ぐために、単独あるいは組み合わせて用います。PPEの種類には手袋、マスク、エプロン/ガウン、ゴーグル、シールドマスクなどがあり、ケアの内容に応じて使用する個人防護具を決定します。

使用後の個人防護具は感染源になりうる

使用後のPPEは防御機能の低下や、湿性生体物質や病原体で表面部分が汚染されていることが考えられます。
そのため、PPEを再使用したり、PPEを着用したまま、他の利用者のケアに移る、自分の身体に触れる、ドアノブなどの環境表面に触れる、別室へ移動するなどの行為をしてはいけません。これらの行為により、PPEに付着した湿性生体物質や病原体が他の利用者や自分の身体、環境表面、別室に拡散し感染源となる可能性があります。
また、ディスポーザブルのPPEを洗浄・消毒しても十分な効果が得られないばかりか、破損等により防御機能を低下させる恐れがあるため使い捨てとします。



個人防護具交換のタイミング


PPEを適切なタイミングで交換することで、交差汚染や環境表面の汚染拡大を防止することができます。
外したPPEは、再使用したり、利用者のベッドサイドに放置したりせず、すみやかに廃棄します。また、手袋は同一者のケアの中でも汚染部位から清潔部位に手が移るときには交換します。PPEを脱ぐ際には、汚染が考えられる表面部分に触れないように注意して外し、手指衛生を行います。

個人防護具製品はこちら

・廣瀬千也子監修;感染管理QUESTION BOX2 標準予防策と感染経路別予防策・職業感染対策,2005
・洪愛子編集;感染対策の必須テクニック117,2010
・職業感染制御研究会;個人用防護具の手引きとカタログ集,2011