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感染対策

知っトク!感染対策の基本

手指衛生

手洗いの目的と種類

多くの病原体は、手指を介して伝播されるため、手指衛生は最も重要で、基本的な感染対策です。手指衛生の方法には、「石けんと流水による手洗い」と「アルコール手指消毒剤による手指消毒」があります。
一般的に手洗いは、目的に応じて「日常手洗い」、「衛生的手洗い」、「手術時手洗い」の3つに分類されます。
感染対策や食中毒予防のためには、通過菌をすべて除去することを目的とした「衛生的手洗い」を行ない、1ケア1手指衛生の徹底が必要です。


図1:手洗いレベルの分類

衛生的手洗いの実践方法

手に、目に見える汚れがある場合は「石けんと流水を用いた手洗い」を行い、目に見える汚れがない場合は「アルコール手指消毒剤による手指消毒」を行います。

目に見える汚れがある場合


目に見える汚れがない場合


調理従事者の手洗い

石けん+流水で手洗い+アルコール手指消毒剤で手指消毒


トイレの後や汚物処理の後など、ノロウイルス等アルコールが効きにくい微生物に汚染された可能性がある場合には、石けんと流水を用いた手洗いを実践しましょう。

手指衛生のタイミング

手指衛生は、必要なタイミングで実践することが大切です。


図2:手指衛生が必要な5つのタイミング

ポシェットやウエストポーチで職員が手指消毒剤を携帯している施設が増えてきているぞ。タイミングを逃さずに手指衛生を行うことができて、おすすめじゃ。

 

【ここをおさえトク】
福祉現場で必要な手洗いは「衛生的手洗い」です。
目に見える汚れがある場合は、石けんと流水を用いた手洗いを、
目に見える汚れがない場合は、アルコール手指消毒剤で手指消毒を行います。
手指衛生が必要なタイミングとして、1ケア1手指衛生を徹底しましょう。
また、正しい手指衛生を行なうために、各所への手指衛生設備の設置やペーパータオルの導入、アルコール手指消毒剤の携帯、手荒れ対策など、備品や設備を整えることも重要です。


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厚生労働省_老健局:介護現場における感染対策の手引き 第2版. 令和3年3月, p.29-33.
厚生労働省_老健局:介護職員のための感染対策マニュアル 施設系. 令和3年3月, p.4-7.
・厚生労働省:大量調理施設衛生管理マニュアル. 平成29年6 月16日付(生食発0616第1号)
厚生労働省:保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版). 2018(平成30)年3月,p.13-14.
・Jhon Gammon. 手洗いに関する最新の研究. INFECTION CONTROL. 1999 Vol.8 No.1.
厚生労働省. “新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について”.
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html, (参照 2021-11-05)

・満田年宏 監訳. 医療現場における手指衛生のためのCDCガイドライン, 東京, 国際医学出版株式会社, 2003, p.30-33,49-52.