ノンエンベロープウイルスとは
ウイルスは、その構造から、大きく2つに分類されます。
ウイルスの構造は、脂質を含むエンベロープと呼ばれる膜で包まれているもの(エンベロープウイルス)と、エンベロープを持たないもの(ノンエンベロープウイルス)があります。
消毒剤の効果は、エンベロープの有無によって異なります。エンベロープウイルスは、消毒薬によるダメージを受けやすく、アルコール製剤が効きやすい特徴があります。一方、ノンエンベロープウイルスは、ダメージを受けにくく、一般的なアルコール製剤は効きにくい特徴があります。
代表的なウイルス
エンベロープウイルス
新型コロナウイルス、インフルエンザウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、RSウイルス、ムンプスウイルス、ヘルペスウイルス
ノンエンベロープウイルス
ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス、ポリオウイルス
手指消毒について、pHを酸性に調整することにより消毒効果を高め、ノンエンベロープウイルスを含む幅広いウイルス・細菌に有効なアルコール手指消毒剤があります。
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・大久保憲・尾家重治・金光敬二 編集. 〔2020年版〕消毒と滅菌のガイドライン, へるす出版, 2020, p.122.