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食品衛生

福祉施設で気を付けたい食中毒

サルモネラ属菌

サルモネラ属菌

時に重症となり死に至る、実は恐ろしい食中毒菌。


潜伏場所

人や家畜の腸内、河川・下水などで広く生息。ネズミ・ハエ・ゴキブリや、犬・猫・カメなどのペットからの感染に要注意。

原因食品

牛・豚・鶏などの食肉。卵。二次汚染された食品。

特徴

少量の菌でも食中毒を発症する。乾燥に強い性質がある。

潜伏期間

6~72時間

症状

吐き気・腹痛(下腹部)・38℃前後の発熱・下痢など(重症の場合、致死率0.2~0.5%)。長期にわたり保菌者となることもある。

対抗手段

肉類や卵は十分に加熱調理する(鶏肉のサルモネラ汚染率は20~30%といわれている)。二次汚染の防止。(生肉や生卵を扱った器具、容器、手指はその都度洗浄・除菌・消毒する)

サルモネラ属菌による食中毒事例
【千葉市内の老人ホームで提供された「盛り合わせサラダ」を原因としたSalmonella Nagoyaによる食中毒】
喫食者数: 54名(職員1名と調理従事者2名を含む)
患者数:入所者11名
症 状:発熱、下痢、嘔吐等
原 因:調理工程において鶏肉とサラダ用食材の動線が交差していたこと、下処理・調理ならびに盛り付けに用いられていたエプロンおよび手袋に明確な区別がなかったことなどから、調理過程で汚染された可能性が高いことが推察された。