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食品衛生

福祉施設で気を付けたい食中毒

ヒスタミン

ヒスタミン

一度ヒスタミンが出来てしまうと煮ても焼いても減らない!


ヒスタミン*が高濃度に蓄積された食品、特に魚類及びその加工品を食べることによりアレルギー様の食中毒を発症することがあります。
*ヒスタミン:赤身魚等に多く含まれるヒスチジン(アミノ酸の一種)がヒスタミン生成菌の酵素と反応し、生成される物質です。

原因食品

マグロ類、カツオ類、サバ類等の赤身魚(常温に放置する等、不適切な管理が行われたものが原因となりやすい)。

潜伏期間

食後数分~30分程

症状

口の周りや耳たぶの紅潮・頭痛・蕁麻疹・発熱など。

対抗手段

魚は速やかに冷蔵・冷凍し、常温での放置時間を最小限とする(ヒスタミン生成菌を増やさない事が重要)。
一度蓄積されたヒスタミンは加熱をしても分解されないため、鮮度が低下した恐れのある魚は使用しない。

ヒスタミンによる食中毒事例
【大阪市の保育園で提供された「マグロのパン粉焼き」によるヒスタミン食中毒】
喫食者数:155名(園児126名、職員29名)
患者数:17名(園児12名及び職員5名)
症 状:顔面の紅潮、頭痛、じんま疹、発熱等