MENU

食品衛生

福祉施設で気を付けたい食中毒

腸管出血性大腸菌

腸管出血性大腸菌

わずか100個で悪さする、知名度の高い食中毒菌。


潜伏場所

主に牛の腸内に生息。

原因食品

牛の糞便によって汚染された食肉やその加工品・井戸水など。

特徴

わずか数個~100個程度の菌数でも感染する(感染患者のピーナッツ大の便中には、約1億個の菌が含まれるという)。
「ベロ毒素」という強力な毒素が大腸の血管壁を破壊し、鮮血混じりの血便が出る。

潜伏期間

1~10日

症状

発熱・激しい腹痛・水様性の下痢・血便・吐き気・嘔吐など。
初期症状が風邪に似ているため、見過ごしやすいので手遅れに要注意(特に乳幼児や小児、高齢者が感染すると、溶血性尿毒症症候群(HUS)などの合併症を起こし、死に至る場合もある。)。

対抗手段

食品の加熱処理。特に肉類は中心部まで十分に加熱調理し、生肉は食べない(加熱時間の目安は75℃で1分間以上。)。
加熱せずに食べる野菜は特によく洗浄する。
井戸水の定期的な水質検査。