腰痛は介護・看護職の職業病?
介護・看護作業において、休業4日以上の職業性疾病のうち、職場での腰痛は6割を占める労働災害となっており1)、高齢者介護施設等での腰痛発生件数は、大幅に増加しています。
患者・利用者、介助者双方の安全のために、最適な介助機器をご提案します。
こんなお悩みありませんか?
業務による腰痛の発症、悪化
人員不足
患者・利用者との距離
腰痛の要因には、動作要因、環境要因、個人的要因、心理・社会的要因があり、これらの要因が複合的に関与しており、中でも動作要因は、腰部の筋肉や骨格部分への負担が生じやすく、腰痛発生の大きな原因となっています。
看護師の腰痛を引き起こす要因として、最も多い職務内容としては、おむつ交換や移乗介助が挙げられています2)。
また、人員不足や患者・利用者との距離感など、1日の業務の中の移動介助一つにしても、複数の課題があります。
ノーリフティングケアが推進されています
「職場における腰痛予防対策指針(厚生労働省)」において、事業主に対し、介護・看護作業による腰痛予防を行うことが求められています。
腰に負担の少ない介助方法をとるために、人を抱え上げる動作など、腰に負担のかかる作業については、リフトなどを積極的に使用し、原則、人力では行わせないようにすることが盛り込まれています3)。
近年、腰痛予防対策として推奨されている方法に「抱え上げない介護(ノーリフティングケア)」があります。
ノーリフティングケアは、機器や用具を使用して介護を行う、いわば介助者の身体に負担のかからない介護のことです。また、介助者だけでなく、介護を受ける側へかかる負担も軽減され、双方にメリットがあると言われています4)。
1日の介助における移乗回数
3食の食事(デイルームへの移動)、排泄、入浴、着替え、その他活動 等
少なくとも16回程の移乗介助が発生
将来、より進んでいくであろう人員不足の課題に対して、移乗機器の導入は、ケアの質を下げることなく、職員1人あたりの作業数を減らすなど、業務効率化が期待できます
介助機器導入によって期待できる効果
- 職員の負担軽減
安全な介助や1人介助の実現、職員による介助の質の統一 等
- 残存機能を活かしたケア、QOLの向上
おむつからトイレ排泄への誘導、生活の中で立位をとる機会の増加 等
arjoで実現する、安全で効率的な介助
移乗介助をもっと安全に!
抱え上げによる動的要因の他、前かがみや中腰、腰をひねるなど基本的な介護動作から、職員の身体的な負担を軽減します。
また、1対1での安全な介助が増えることで、施設、職員ともに余裕が生まれ、環境改善につながること、介助機器の使用によって職員と利用者が適切な距離感を保つことができ、職員のさまざまな不安を減らします。
快適な入浴介助を!
シャワートロリーへの移動からシャワー完了までを寝姿勢で行うことができ、高さ調整機能や特許取得のエルゴアクセス・エリアにより、自然な介助姿勢を保ち、静的な身体的負荷を軽減します。
既存の浴室設備や広さなどを変えることなく、快適な入浴介助を実現します。
arjoとは
arjo(アルジョ)は、1957年にスウェーデンで誕生し、60年以上にわたり、医療および高齢者介護現場における移乗機器類の開発・販売を続けており、現在、世界60か国以上で展開しています。人間工学に基づく移乗機器をはじめとした製品やソリューション提案により、安全かつ尊厳に配慮したケア水準の継続的な向上のためのサポートを行っています。
導入事例
<導入事例1> 起立補助器 Sara® Stedy Compact
施設名:社会福祉法人 ほたか会 特別養護老人ホーム 川場春公園
所在地:群馬県 利根川郡
入所定員:70名
導入時期:2022年9月
導入の決め手:
排泄介助について、おむつではなくトイレでの排泄を積極的に促しており、ベッドからの移乗以外にも、デイルームからトイレ、トイレ内での移乗場面で活用している。
<導入事例2> シャワートロリー Carevo®
施設名:合同会社愛笑 看護小規模多機能 あわらんち
所在地:石川県 羽咋市
入所定員:29名
導入時期:2023年3月
導入の決め手:
医療処置が必要なご利用者が多く、シャワートロリーを検討。
ストレッチャーを経由せずにベッドから浴室まで移動でき、また、サイドレールの調整でマットレス幅を広げられるため、ご利用者の寝返りにゆとりをもって体を洗う事ができる点がとても良い。以前は浴室の床にマットを敷いてシャワー浴を行っていたが、Carevoの導入で、ご家族も一緒に入浴を楽しむ事ができた。
<導入事例3> シャワートロリー Carevo®
施設名:社会福祉法人 浩照会 特別養護老人ホーム あじさい苑
所在地:京都府 京都市
入所定員:110名
導入時期:2023年12月
導入の決め手:
高さ調整可能なため、スライディングシート等を活用することでベッドからの水平移乗が可能。さらにマットのクッション性がよく摩擦が生じにくいことより、デモを実施する中で職員だけでなく、ご利用者からも好評を得たため導入を決意した。
<導入事例4> 起立補助器(電動タイプ) Sara® Flex
施設名:社会福祉法人天心会 特別養護老人ホーム 竜爪園
所在地:静岡県 静岡市
入所定員:140名
導入時期:2022年10月
導入の決め手:
他社品も検討していた中で、シリコン製のレッグサポートが導入の決め手となった。
シリコンが、膝周りを広くサポートしてくれるため、膝崩れを防止し転倒事故リスクを軽減できる。また操作がシンプルなので、デモの段階で職員全員が継続して使用できる機器だと確信した。職員の負担軽減だけでなく、利用者がトイレでの排泄を継続できることで、残存機能を活かした介助を実現できることも導入の決め手となった。
アフターフォロー
導入後も、安心・安全にお使いいただけるよう、継続的にサポートさせていただきます。
感染対策サポート
各機器に適した洗浄・除菌方法をご提案いたします。
トイレや入浴など、不衛生になりがちな介助においても、感染対策に基づいたメンテナンスの実施で、清潔にお使いいただけます。
arjo製品のご案内
各製品の詳細は、製品ページでご覧いただけます。使用方法を動画でご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
貴施設に合った介助機器をご提案します
まずは、ご相談ください
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※Sara®およびCarevo®は、arjoグループの登録商標です。
参考資料
1)厚生労働省:「介護・看護作業による腰痛を予防しましょう」:https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/131025-01.pdf:2024年2月13日現在
2)関 恵子,伊丹 君和,米田 照美. 看護師の腰痛に関する文献検討と腰痛予防・改善に向けた今後の課題. 日本看護師研究学会雑誌 2023:46(1):99-113
3)厚生労働省:職場における腰痛予防対策指針:https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/youtsuushishin.html:2024年2月13日現在
4)小林 良子,宮脇 美保子. わが国における看護師の腰痛予防対策に関する現状と課題. Keio Sfc Journal 2020:20(1):302-319